統計~土地白書など 資料 宅建 免除科目
宅地建物取引士 試験 免除科目
目次
1. 統計の種類 学習方法
2. 建築着工統計・土地白書
チェック項目
本年度の試験については、「最新のデータ」を必ず確認してください。
1. 統計の「種類」と「学習方法」
統計については1問出題されます。この分野は他の法律問題とは異なり、 理解することではなく、不動産に関する統計を正確に覚えるだけです。 学習の際は、過去から現在までの数値を覚えるのではなく、直近の統計についての「状況」や「傾向」を押さえてください。
2. 地価公示
地価公示は、毎年「国土交通省」から発表される地価についての統計です。この統計では「全国平均」「三大都市圏」「地方圏」ごとに下記のポイントに注意しながら覚えてください。
① 地価が「上昇」したのか、それとも「下落」したのかを、「住宅地」 と「商業地」に分けて覚えてください。
② 上昇(または下落)の幅が「拡大」したのか「縮小」したのか、「2 年連続」なのか「3年連続」なのか等の「傾向」も、覚えてください。
3. 法人企業統計
法人企業統計については、不動産業の「売上高」と「経常利益」について、 下記の①~③の「3つ」 のポイントを覚えてください。 下頁は平成30年度の数値であり、令和2年試験では、令和元年度の数値で覚えること!
① 不動産業全体の「売上高」および「経常利益」の数値
② 不動産業全体の売上高および経常利益が、対前年比で「どれだけ増加したのか」あるいは「どれだけ減少したのか」
③ 売上高および経常利益が、「全産業」に対して「どれくらいの割合」 を占めているのか
・「売上高経常利益率」が問われることもあります。
[出題される主な統計の内訳]
|
出題される主な内容 |
過去10年の出題回数 |
地価公示(国土交通省) |
全国の地価公示、三大都市圏の地価公示、地方圏の地価公示 |
9回 |
建築着工統計(国土交通省) |
・「年間」の新設住宅着工戸数 ・「年度」の新設住宅着工戸数 |
10回 |
法人企業統計 (財務省) |
・不動産の売上高 ・不動産業の経常利益 |
8回 |
土地白書(国土交通省) |
・土地の所有権移転登記数 ・全国の土地取引面積 ・宅地の供給量 |
9回 |
国土交通白書(国土交通省) |
・宅建業者数 ・指定流通機構の新規登録件数 |
3回 |
[令和2年の地価公示]
全国 |
上昇した |
全国用途平均は5年連続の上昇となった |
住宅地 |
0.8%上昇 |
3年連続の上昇 |
商業地 |
3.1%上昇 |
5年連続上昇 |
工業地 |
1.8%上昇 |
4年連続上昇 |
三大都市圏 |
上昇した |
各圏域で継続上昇している |
住宅地 |
1.1%上昇 |
7年連続上昇 |
商業地 |
5.4%上昇 |
7年連続上昇 |
工業地 |
2.4%上昇 |
6年連続上昇 |
地方圏 |
上昇した |
上昇基調を強めている |
住宅地 |
0.5%上昇 |
2年ぶりに上昇 |
商業地 |
1.5%上昇 |
3年連続上昇 |
工業地 |
1.1%上昇 |
2年連続上昇 |
[法人企業統計]
売上高 ①46兆5,363億円(②7.1%増収 4年連続増収)
経常利益 ①5兆1,607億円(②15%増益 3年ぶりの減益)
統計 ② 建築着工統計・土地白書など
チェック項目
住宅着工戸数では「何を覚える」?
1. 建築着工統計
建築着工統計は、「新設の住宅の着工戸数」や建築物の「着工床面積」について、国土交通省から発表されます。この統計については、下記の2点を押さえてください。
① 新設の住宅着工数についての「総戸数」 と、その着工戸数が対前年比 で「増加したのか?」 それとも「減少したのか?」 などの「傾向」について覚えてください。
② 利用関係別戸数では、戸数まで覚える必要はありませんが、「増加したのか?」「減少したのか?」と「傾向」は押さえておきましょう。
2. 土地白書(国土交通省)
土地白書については、下記の項目について覚えてください。 「土地の所有権移転登記数」「宅地の供給量」「全国の土地取引面積」。
特に全国の土地取引について、売買による「所有権の移転登記の件数」 取引件数が「増加したのか」「減少したのか」の「傾向」について覚えてください。
3. 国土交通白書(国土交通省)
国土交通白書では、下記の項目について覚えてください。
① 「宅建業者数」およびその業者数の「増減の傾向」
② 宅建業者に対する監督処分件数が前年度と比べて「増加したのか、否か」についても押さえておきましょう。
[試験の落とし穴]
<「年間」の数値と「年度」の数値の相違に注意!>
建築着工統計には「年間の数値」と「年度の数値」がある。
平成22年以降、出題されているのは「年間」の数値であるが、念のため、「年間」についての傾向を覚えた後、「年度」についても確認しておくとよいだろう。
・年間の数値(1月公表)>1月~12月までの数値
・年度の数値(4月公表)>4月~翌年の3月末までの数値
[新設住宅着工戸数]
例:令和2年1月公表
→令和元年(平成31年1月公表~令和元年12月)の「年間の数値」
|
戸数 |
傾向 |
|
総戸数 |
90.51万戸(前年比4.0%減) |
↓ |
3年連続減少 |
持家 |
28.87万戸(前年比1.9%増) |
↓ |
3年ぶり減少 |
貸家 |
34.22万戸(前年比13.7%減) |
↑ |
2年連続減少 |
分譲住宅 |
26.76万戸(前年比4.9%増) |
↑ |
5年連続増加 |
・新築住宅着工床面積 74,876千㎡(前年比0.6%減少) 3年連続減少
[土地白書・国土交通白書]
土地の取引件数(土地白書) |
・平成30年の全国の土地取引件数 (売買による土地の所有権移転件数)は、約131万件 ・前年から横ばい |
土地の利用動向(土地白書) |
・平成30年における国土面積は、 約3,780万 ha ・国土面積のうち、森林と農地が8割を占めている |
宅地等の面積(土地白書) |
・宅地は約196万ha(前年より増加) |
宅建業者数等(国土交通白書) |
・宅建業者数は、平成30年3月末において124.451業者であり、5年連続で「増加」している
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