民法 意思表示 4.(虚偽表示) パーフェクト宅建

こんにちは。きりん(@kirinaccount)です。

 

宅地建物取引士 試験対策 民法  意思表示 4.(虚偽表示) 

パーフェクト宅建

 

重要度A

 

A所有の甲地につき、AとBとの間で売買契約(又は抵当権の設設定契約)が締結されたが、この契約が虚偽表示によるものであった場合、次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、正しいものはどれか。

① AからBに所有権移転登記がなされた場合、Bが甲地の所有権を有しているものと信じてBに対して金銭を貸し付けたCは、Aに対抗できる。

 

② 甲地が登記簿においてもB名義になっていた場合、それを信じて当該甲地を差し押さえたBの債権者Dは、Aに対抗することができる。

 

③  虚偽表示について、 善意のEが、Bとの間で、Bが土地上に建てた建物の賃貸借契約(貸主B、借主E)を締結した場合、AはAB間の売買契約の無効をEに対抗することができない。

 

④  AとBの間には債権債務関係がないにもかかわらず、 両者が通謀の上でBのために甲地に抵当権を設定し、その旨の登記がなされたものであれば、Bに対する貸付債権を担保するためにBから転抵当権の設定受けた債権者Fは、Aに対抗できない。

 

正解 ②

 

 

① 誤り。

債権を持っているだけの一般債権者は、ここでいう民法94条2項の第三者にはならない(大判9.7.23)。

 しかし、 債権者が仮装譲渡された目的物を差し押さえると、民法94条2項の第三者になる。

攻略 Point

仮装名義人に単に金銭を貸し付けた者

→利害関係を有する「第三者」に該当しない

 

② 正しい。

民法94条2項の第三者は、当事者及びその一般承継人以外の者であって、虚偽表示の目的につき法律上利害関係を有するに至った者をいう。この「第三者」には、虚偽表示の目的物を差し押さえた債権者も含まれる(民法94条2項、最判昭48.6.28)。

したがって、本肢のDはこれに該当し、Aに対抗することができる。

攻略Point

虚偽表示の目的物を差し押さえた債権者 →利害関係を有する「第三者」に該当する

 

 

③ 誤り。

土地の仮装売買が行われた場合に、買主Bが甲地上に建てた乙建物を賃借しているEは、仮装売買された甲地については法律上の利害関係を有しない(同法94条2項、最判昭57.6.8)。

したがって、A は、Eに対抗することができる。

攻略Point

仮装譲受人がその土地上に建物を建築し、賃借している者 →利害関係を有する「第三者」に該当しない

 

④ 誤り。

仮装の抵当権者から転抵当権の設定を受けた者は、民法94条2 項の第三者に該当する(最判55.9.11)。したがって、Bから転抵当権の設定を受けた債権者Fは、Aに対抗できる。

 攻略Point

抵当権が仮装のものであることにつき、善意で転抵当権の設定を受けた者→利害関係を有する「第三者」に該当する

 

基本ルール

 

Q.   「虚偽表示の無効を第三者に対抗することはできない」とありますが 「第三者」とは契約当事者以外の者ですか?

A.「第三者」とは契約の当事者及び相続人以外の者をいいます。しかし、 ここでいう第三者には、「判例」において、第三者に「該当する者と、第三者に「該当しない者」を分けています。過去に出題された問題を見ておけばよいでしょう。

 

 

参考・関連リンク

意思表示/瑕疵ある意思表示/取消または無効と第三者との対抗関係

 

前回の問題

民法 意思表示 3.(詐欺・強迫 ) 宅建 宅地建物取引士 試験対策

                                                      次の問題

                                                      ・民法 代理(代理の効果等) ① 宅建 宅地建物取引士 試験対策

 

 

体調に気を付けて

合格まで頑張ってください。

応援しています。

Tweetよろしくお願いします!

宅建通信講座ランキング17社 比較