歯科/歯の萌出と脱落/歯科技工/萌出機序/乳歯

こんにちは。きりん(@kirinaccount)です。

 

 引用しています 歯科技工学 歯の解剖学

 

 

・歯の萌出(ほうしゅつ)

・萌出路(ほうしゅつろ)

・歯の発生機序

・乳歯(にゅうし)の脱落についてつづっています。

 

 

            みだし

        1. 歯の萌出(ほうしゅつ)

        2. 萌出概説(ほうしゅつがいせつ)

        3. 乳歯根(にゅうしこん)の吸収

        4. 代生歯(だいせいし)の萌出

 

 

 

 

         1. 歯の萌出(ほうしゅつ)

  歯冠(しかん)すなわちエナメル質の形成が終わり、歯根(しこん)の外形(がいけい)が半ばつくられると、歯は口腔(こうくう)の方向に向かって移動します。(歯の萌出(ほうしゅつ)、tooth eruption)。こちらを能動的萌出(のうどうてきほうしゅつ)といいます。一方、老齢になって歯肉が退縮(たいしゅく)し、歯-歯肉境(しにくきょう)が根尖方向(こんせんほうこう)に移動することを受動的萌出(じゅどうてきほうしゅつ)といいます。こちらの場合は、隣接(りんせつ)する、またはかみ合う歯の咬耗(こうもう)・摩耗(まもう)によって、近心方向(きんしんほうこう)または歯軸方向(しじくほうこう)(代償性(だいしょうせい)のセメント質沈着)への移動もみられます。

 

 

  歯のエナメル質の基質形成(きしつけいせい)を終えたエナメル芽細胞(えなめるがさいぼう)は、さらにエナメル器のほかの細胞とともに縮合エナメル上皮(しゅくごうえなめるじょうひ)または退行エナメル上皮(たいこうえなめるじょうひ)(reduced enamel epithelium)となります。


 そして、歯は縮合エナメル上皮(しゅくごうえなめるじょうひ)によって覆われたまま口腔(こうくう)の方向に向かって萌出運動(ほうしゅつうんどう)を続け、やがて口腔粘膜上皮(こうくうねんまくじょうひ)に接触して融合(ゆうごう)します。口腔粘膜上皮(こうくうねんまくじょうひ)に癒合(ゆごう)した縮合エナメル上皮(しゅくごうえなめるじょうひ)は、歯肉の内縁上皮(ないえんじょうひ)としてエナメル質に面する部(歯肉溝(しにくこう)、上皮付着(じょうふちゃく))を形成し、やがて歯肉上皮(しにくじょうひ)に置換します。

 

 

 

   2. 歯の萌出機序(ほうしゅつきじょ)の概説(がいせつ)
 歯の萌出(ほうしゅつ)については以下のような機序(きじょ)が考えられているが、いまだ定説がなく詳しくは不明です。

① 歯根圧迫説(しこんあっぱくせつ):ヘルトウィッヒ上皮鞘(じょうひしょう)の細胞分裂・増殖に伴い、歯根象牙質(しこんぞうげしつ)の根尖方向(こんせんほうこう)への成長の力が歯を口腔(こうくう)の方向に押し出す力となります。

② 組織液説(そしきえきせつ):根尖周囲(こんせんしゅうい)の血管や組織液などによる圧力が、歯を口腔(こうくう)の方向に押し出す力となります。

③ 歯槽骨改造説(しそうこつかいぞうせつ):根尖部(こんせんぶ)に相当する歯槽骨(しそうこつ)の骨添加(こつてんか)が、歯を口腔(こうくう)の方向に押し出す力となります。

④ 歯根膜説(しこんまくせつ):歯頸部(しけいぶ)、根尖側(こんせんそく)の線維群(せんいぐん)などが、歯を口腔(こうくう)の方向に押し出す力となります。こちらのなかで、では歯根膜説(しこんまくせつ)が有力とされているが、歯の萌出(ほうしゅつ)については複合的因子(ふくごうてきいんし)の結果として理解したほうがいいとされています。

     3. 乳歯根(にゅうしこん)の吸収
 ヒトの歯は二生歯性(にせいしせい)であるため、乳歯(にゅうし)が脱落(だつらく)すると次いで代生歯(だいせいし)が萌出(ほうしゅつ)します。


 役目を終わった乳歯(にゅうし)は、一般に乳切歯(にゅうせっし)と乳犬歯(にゅうけんし)では舌側(ぜっそく)から、乳臼歯(にゅうきゅうし)では根分岐部(こんぶんきぶ)の内側根面(ないそくこんめん)から代生歯(だいせいし)の歯冠(しかん)に圧迫され、根(こん)が吸収します。

 歯根部(しこんぶ)には、破骨細胞(はこつさいぼう)(osteoclast)によく似た多核性(たかくせい)の破歯細胞(はしさいぼう)(odontoclast)が出現し、根(こん)の吸収が進むにしたがって破歯細胞(はしさいぼう)が歯髄内(しずいない)にも認められるようになり、乳歯(にゅうし)はやがて歯冠(しかん)だけとなって脱落します。乳歯根(にゅうしこん)の吸収面にはハウシップ窩(はうしっぷか)(吸収窩(きゅうしゅうか)、Howschip’slacuna)がつくられます。

 

 

 

    4. 代生歯の萌出(だいせいしのほうしゅつ)
 代生歯(だいせいし)は、はじめは乳歯歯胚(にゅししはい)と同じ歯小窩内(ししょうかない)の舌側(ぜっそく)に発生するが、乳歯(にゅうし)の萌出(ほうしゅつ)とともに前歯歯胚(ぜんししはい)は乳歯歯根(にゅうししこん)の舌側(ぜっそく)、小臼歯歯胚(しょうきゅうししはい)は乳臼歯根(にゅうきゅうしこん)に位置するようになります。代生歯(だいせいし)は歯肉(しにく)を破って萌出(ほうしゅつ)するが、その機序(きじょ)は乳歯(にゅうし)の萌出機序(ほうしゅつきじょ)と同様です。
加生歯(かせいし)である大臼歯(だいきゅうし)は、乳臼歯(にゅうきゅうし)の後方(こうほう)に第一大臼歯(だいいちだいきゅうし)、さらにそちら遠心側(えんしんそく)に第二・第三大臼歯(だいきゅうし)が乳歯(にゅうし)と同じ様式で萌出(ほうしゅつ)します。

   4-1.  代生歯の萌出路(だいせいしのほうしゅつろ)
 乾燥頭蓋骨(かんそうずがいこつ)では、乳前歯(にゅうぜんし)の舌側(ぜっそく)に小孔(しょうこう)が認められます。こちらを導帯孔(どうたいこう)(gubernacular foramen)といいます。

 


 永久歯歯胚(えいきゅうししはい)を容れる(いれる)歯小窩(ししょうか)は一部を除いて骨組織(こつさいぼう)で囲まれているが、骨組織(こつそしき)の存在しない部分は歯導管(しどうかん)(gubernacular canal)となります。

 

 

 

 歯導管内(しどうかんない)は、口腔粘膜固有層(こうくうねんまくこゆうそう)と永久歯胚(えいきゅうしはい)のエナメル器に由来する結合組織性(けつごうそしきせい)の策状(さくじょう)物である歯導帯(しどうたい)(gubernacular cord)を含有(がんゆう)し、導帯孔(どうたいこう)をもって口腔側(こうくうそく)へ開口しています。

 永久前歯(えいきゅうぜんし)の萌出(ほうしゅつ)は導帯管(どうたいかん)に沿って行われます。


体調に気を付けて
合格まで頑張って下さい。
応援しています。

 

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