歯の発生/胚(はい)/歯胚(しはい)/歯の形成/についてつづっています。

こんにちは。きりん(@kirinaccount)です。

 

 引用しています 歯科技工学 歯の解剖学

 

 

歯の胚(はい)についてつづっています。

             みだし
 
             1. 歯冠(しかん)の形成
              1-1. 歯胚(しはい)
               1-1-1. 蕾状期
               1-1-2. 帽状期
               1-1-3. 鐘状期
             2. 代生歯胚(だいせいしはい)
              2-1. 歯根(しこん)の形成

 

    歯の発生

        胎生(たいせい)第6週のはじめ頃(胎長約11mm)、特殊化(とくしゅか)した神経堤細胞(しんけいていさいぼう)の一群(いちぐん)が口腔粘膜上皮(こうくうねんまくじょうひ)を刺激し、将来の乳歯(にゅうし)が生えてくる部位に一致して、口腔粘膜上皮(こうくうねんまくじょうひ)(皮膚外胚葉(ひふがいはいよう)、(ectoderm))が間葉組織(かんようそしき)(神経外胚葉、(しんけいがいはいよう)(neuroectoderm))に陥入(かんにゅう)します。そちらの組織が、増殖(ぞうしょく)・肥厚(ひこう)することで歯の発生(odontogenesis)が始まります。すなわち、歯の発生には外胚葉(がいはいよう)と間葉組織(かんようそしき)の2つが関わっています。間葉組織内(かんようそしきない)に深く陥入(かんにゅう)した口腔粘膜上皮(こうくうねんまくじょうひ)には帯状(おびじょう)のアーチを描き、歯堤(してい)(dental lamina)となります。
 歯堤(してい)の形成より約1週遅れて、歯堤(してい)の唇側(しんそく)に上皮細胞群(じょうひさいぼうぐん)の増殖(ぞうしょく)・肥厚(ひこう)がみられるようになります。こちらを唇溝堤(しんこうてい)(vestibular lamina)といいます。こちらには間葉性(かんようせい)の細胞集団像はにられません。唇溝堤(しんこうてい)は、のちに表層の細胞群から亀裂が起こり、歯列(しれつ)と口唇(こうしん)・頬部(きょうぶ)の間の口腔前提(こうくうぜんてい)(oral vestibule)となります。

            1 歯冠(しかん)の形成
           歯堤(してい)は深部(しんぶ)に向かって盛んに増殖(ぞうしょく)を続け、やがて将来の乳歯(にゅうし)の場所に一致(いっち)して、10個の結節状(けっせつじょう)の膨らみである歯蕾(しらい)(tooth bud)を形成します。こちらを歯胚(しはい)(tooth germ)という。こちらの段階では、歯胚(しはい)はまだ口腔粘膜上皮成分(こうくうねんまくじょうひせいぶん)のみで構成され、口腔粘膜上皮成分(こうくうねんまくじょうひせいぶん)の形によって歯冠(しかん)の形が決定されます。


              1.歯胚 (しはい)
     歯胚(しはい)は形態分化(けいたいぶんか)の時期によって、蕾状期(らいじょうき)(結節期(けっせつき))、帽状期(ぼうじょうき)(胚状期(はいじょうき))、鐘状期(かねじょうき)に分けられます。

        1)蕾状期(らいじょうき)(bud stage)
         胎生(たいせい)第8~9週頃(胎長約25~30mm)の歯胚(しはい)は、口腔粘膜上皮(こうくうねんまくじょうひ)の増殖(ぞうしょく)・肥厚(ひこう)に対応して間葉性細胞(かんようせいさいぼう)の集団がみられるだけで、形態分化(けいたいぶんか)はみられません。一番最初にできる乳中切歯部(にゅうちゅうせっしぶ)に相当する蕾状(らいじょう)(結節状)(けっせつじょう)歯胚(しはい)は、そちらの唇側(しんそく)と下端の部分がほかの部分よりも強く伸びだし、やがて中央部が陥凹(かんおう)して帽状期(ぼうじょうき)を迎えます。

 

        2)帽状期(ぼうじょうき)(cap stage)
        胎生(たいせい)第9~10週頃(胎長約35mm)、歯胚(しはい)を構成している細胞にさまざまな形態変化(けいたいへんか)がみられ、外胚葉性(がいはいようせい)のエナメル器(き)と間葉性(かんようせい)の歯乳頭(しにゅうとう)および歯小嚢(ししょうのう)からなります。いわゆる「歯の三原期」(「はのさんげんき」)が形成されます。歯胚(しはい)の口腔粘膜上皮部分(こうくうねんまくじょうひぶぶん)であるエナメル器(き)(enamel organ)では、口腔粘膜上皮(こうくうねんまくじょうひ)の陥凹部(かんおうぶ)に面した内壁(ないへき)をつくる細胞壁(さいぼうへき)が比較的背丈が高い内エナメル上皮(じょうひ)(inner enamel epithelium)となり、外壁(がいへき)をつくる細胞層は背丈の低い外エナメル上皮(じょうひ)(outer enamel epithelium)となります。こちらの内外の細胞層に囲まれた部分は、エナメル髄(ずい)(enamel pulp)または細胞の形から星状網(stellatereticulum)とよばれます。エナメル器(き)はのちにエナメル質(しつ)(enamel)を形成します。

 一方、内エナメル上皮(じょうひ)に面する間葉性細胞集団(かんようせいさいぼうしゅうだん)の乳頭歯(にゅうとうし)は、のちに象牙質(ぞうげしつ)(dentin)と歯髄(しずい)(pulp)を形成します。また、エナメル器(き)と歯乳頭(しにゅうとう)の周囲にあり線維成分(せんいせいぶん)に富んだ歯小嚢(ししょうのう)(dental sac)は、のちにセメント質(しつ)(cementum)、歯根膜(しこんまく)(periodont alligament)、歯槽骨(しそうこつ)(alveolar bone)を形成します。

内・外エナメル上皮(じょうひ)の移行部では細胞増殖(さいぼうぞうしょく)が盛んに行われ、エナメル器(き)の辺縁部(へんえんぶ)が長く伸びだしてエナメル器下端(きかたん)の陥凹(かんおう)がさらに深まると、歯胚(しはい)は鐘状期(かねじょうき)に入ります。

 

        3)鐘状期(かねじょうき)(bell stage)

             胎生(たいせい)第14週頃(胎長約75mm)、エナメル器(き)は内エナメル上皮(じょうひ)の内側でエナメル髄(ずい)の細胞の形が扁平(へんぺい)となり、2、3層の中間層(stratum intermedium)となります。こちらのさまざまな細胞はアルカリホスファターゼ活性が強く、石灰化に向けた組織学的特徴を呈して(ていして)います。エナメル器(き)の内エナメル上皮層(じょうひそう)を形成している細胞は、こちらの上皮層(じょうひそう)が最も陥凹(かんおう)したところから背丈(せたけ)をさらに増し、円柱状(えんちゅうじょう)のエナメル芽細胞(がさいぼう)(ameloblast)となります。こちらのエナメル芽細胞化(がさいぼうか)によって、そちらの基底膜(きていまく)に接する歯乳頭(しにゅうとう)の表層の細胞が象牙芽細胞(ぞうげがさいぼう)(odon toblast)に分化(ぶんか)します。
    胎生第18週頃になると、象牙芽細胞(ぞうげがさいぼう)からは有機性基質(ゆうきせいきしつ)(象牙前質)(ぞうげぜんしつ)が分泌(ぶんぴ)され、やがて石灰化(せっかいか)(calcification)が起こると、そちらが引き金となってエナメル芽細胞(がさいぼう)のエナメル質分泌(しつぶんぴ)が開始します。歯胚(しはい)の分化(ぶんか)はこちらのように、口腔粘膜上皮(こうくうねんまくじょうひ)とそちらの下の間葉(かんよう)の相互誘導作用によって起こります。 内エナメル上皮層(じょうひそう)が最も陥凹(かんおう)したところが、将来のエナメル-象牙境(ぞうげきょう)の咬頭頂(こうとうちょう)や切縁(せつえん)などに対応するところで、エナメル芽細胞化(がさいぼうか)および象牙芽細胞化(ぞうげがさいぼうか)はこちらから順次、周辺部に及んでいきます。そして象牙芽細胞(ぞうげがさいぼう)が歯髄(しずい)や根尖側(こんせんそく)の方向に、エナメル芽細胞(がさいぼう)が完成時のエナメル質の表面の方向に後退して将来のエナメル-象牙境(ぞうげきょう)の外形(がいけい)をつくると、辺縁(へんえん)のエナメル器部分(きぶぶん)ではエナメル芽細胞化(がさいぼうか)が起こらなくなり、内・外エナメル上皮(じょうひ)は互いに接してヘルトウィッヒ上皮鞘(じょうひしょう)(Hertwig’s epithelial root sheath)をつくります。 エナメル髄(ずい)および中間層細胞(ちゅうかんそうさいぼう)が消失するとエナメル質の形成が終わり、歯冠(しかん)の外形(がいけい)が将来の歯頸部(しけいぶ)が完成することになります。

    2.代生歯胚(だいせいしはい)
          胎生(たいせい)5カ月頃になると、各乳歯胚同一(かくにゅうしはいどういつ)の歯小窩(ししょうか)(bony cypt)内で、その舌側部(ぜっそくぶ)から代生歯(だいせいし)の歯堤(してい)(permanent dental lamina)が起こります。こちらの歯堤(してい)は結合橋(けつごうきょう)(connective bridge)によって乳歯胚(にゅうしはい)と一時期連結(いちじきれんけつ)しているが、のちにこちらが切れて代生歯(だいせいし)の歯堤(してい)が独立し、間歯性(かんしせい)の組織のなかで発達して代生歯胚(だいせいしはい)が生じます。一方、歯胚(しはい)と口腔粘膜上皮(こうくうねんまくじょうひ)を結びつけていた歯堤(してい)は、一部は上皮真珠(じょうひしんじゅ)(epithelial pearl)という真珠様外観(しんじゅようがいかん)を呈する(ていする)球状(きゅうじょう)の細胞塊(さいぼうかい)として残るものの、歯の萌出(ほうしゅつ)とともに消失します。

     歯根(しこん)の形成
    歯根(しこん)の形成にはヘルトウィッヒ上皮鞘(じょうひしょう)が関与します。
ヘルトウィッヒ上皮鞘(じょうひしょう)は、歯頚部(しけいぶ)まで形成された後も根尖側(こんせんそく)へ伸長(しんちょう)しますが、こちらにはエナメル髄(ずい)はないためエナメル芽細胞化(がさいぼうか)が起こらず、当然エナメル質はできません。 そのかわり、内エナメル上皮(じょうひ)が歯乳頭表層(しにゅうとうひょうそう)の細胞から象牙芽細胞(ぞうげがさいぼう)を誘導し、歯根部(しこんぶ)の象牙質(ぞうげしつ)が将来の根尖方向(こんせんほうこう)に、外層(がいそう)から内層(ないそう)へと順次形成されるようになります。 そして歯根部(しこんぶ)の象牙質(ぞうげしつ)が約2/3程度形成されると、ヘルトウィッヒ上皮鞘(じょうひしょう)は歯頸部(しけいぶ)の近くから根尖側(こんせんそく)に向かって次第に分裂・崩壊し、網目状を呈する(ていする)ようになります。
 こちらのころになると、歯胚(しはい)を包んでいた歯小嚢(ししょうのう)の細胞が、歯根部象牙質(しこんぶぞうげしつ)の誘導によってセメント芽細胞(がさいぼう)(cementoblast) となり、崩壊したヘルトウィッヒ上皮鞘(じょうひしょう)の間から侵入して象牙質(ぞうげしつ)の表面にセメント質の基質を分泌(ぶんぴ)し、無細胞セメント質(acellularcementum)を形成します。
そちら後、急速なセメント質形成によってセメント芽細胞(がさいぼう)が埋入されると有細胞セメント質(cellular cementum)になります。
歯小嚢(ししょうのう)の線維(せんい)は歯根膜(しこんまく)の線維(せんい)(コラーゲン線維束(せんいそく))となり、そちらの一端(いったん)はセメント質のなかに、反対側(はんたいそく)の一対(いっつい)は歯根(しこん)を囲むようにしてできた歯槽壁(しそうへき)の骨質(こつしつ)のなかに保持されます。(シャーピー線維(せんい)、Sharpey’s fiber)。

 分裂(ぶんれつ)・崩壊(ほうかい)したヘルトウィッヒ上皮鞘(じょうひしょう)の小さな細胞集団は島状に点在し、一部はマラッセの上皮遺残(じょうひいざん)(epithelial cell rests of Malassez)として歯根膜(しこんまく)のなかに残ります。
また、まれに象牙質(ぞうげしつ)の表面に付着したままでいることもあり、そちらの場合、前述しましたの細胞がエナメル芽細胞(がさいぼう)に分化(ぶんか)して歯根部(しこんぶ)にエナメル質を形成することがあります。(エナメル滴(じょう))。さらに、ヘルトウィッヒ上皮鞘(じょうひしょう)の下方に伸長中(しんちょうちゅう)に、血管が侵入したり象牙芽細胞(ぞうげがさいぼう)の欠陥(けっかん)などが起こると、そちらの部分の象牙質(ぞうげしつ)が形成されず、側枝(そくし)(collateral branch)や根尖分岐(こんせんぶんき)(apical ramification)となることがあります。

 

体調に気を付けて
合格まで頑張って下さい。
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